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2016-01-06

アトリエの紹介1

多くの方々から、「どのような所で制作しているのですか?」という質問をいただくのですが、HP上で画像を交えながら紹介したいと思います。

 

私は2014年から、茨城県取手市某所にそびえる<アトリエ蔵>と言われる共同スタジオで制作しています。この<アトリエ蔵>は2001年当時、現在でも国内外で活躍を続ける三人の彫刻家<浅川洋行><佐藤正和重孝><森岡慎也>が満を持して立ち上げた、栃木県宇都宮市で採掘される大谷石[おおやいし]で造られた建造物です。ここはかつて取手市の農協さんが、お米や塩などの食料の備蓄庫として使用していた石倉だったのですが、縁あって農協さんのご好意により、2001年から装い新たに彫刻の制作場として再利用されることになりました。広く強固な内部構造を持つこの<アトリエ蔵>は、石材加工の作業時に発生する大きなサウンドや粉塵処理の問題をおおかたクリアする、石彫家にとっては大変ありがたい建物です。当時のメンバーで<アトリエ蔵>で制作を続けているのは森岡慎也のみとなりましたが、今日まで多くの彫刻家に制作場として使用され、活気に満ちた空間となっています。

余談ですが私とは、浅川さんは藝大の先輩、佐藤は同級生、モーリー森岡は後輩、という間柄となります。

画像は<蔵>の裏側になります。昔ながらの風情ある佇まいが観れるのは、今ではこの裏側からだけです。雑木が日増しに大きくなってきているので、そのうち伐採しないといけませんね。

こちら側が<蔵>の表側入り口となります。制作途中の作品もあり、玄関先が混んでいる時期に撮影しています。入り口からすでに幾人もの彫刻家が<蔵>を使用している様子が窺えます。大きな引き戸を開け放てば、トラックもそのまま建物内に入れます。カメラを構えている後方が広い駐車スペースとなっていて、大型トラックも駐車できます。

<蔵>の側面です。石造りのの母屋側面から、上画像のように鉄骨で組まれた長い差し掛けが付け足されています。側道の左奥の森には神社があります。

では、いよいよ<蔵>のアイドル、<河合奈保子 等身大立て看板>の案内で、恐る恐る中を覗いてみましょう。

まずは差し掛けの中を歩いてみます。ここは本来長くて広い作業スペースなのですが、いかんせん物が溢れています。なぜかというと、いろいろな人がいろいろな物を置きっぱなしにするからです。

石造りの母屋側面から長い差し掛けが付け足されていますが、実は母屋前面にも大きな倉庫が付け足されています。<アトリエ蔵>表側の引き戸を入ってすぐの左側に、その倉庫の入り口があります。画像の左側に薄暗い空間が見えますが、中を覗いてみると……、

物が溢れ狂っています!<蔵>内部のスペースの中で一番散らかっていて足の踏み場がありません!この開かずの間の物品の約85%が、現在他県に住む某先輩の私物です。ここだけの話ですが、持って帰って欲しいなぁ、と思います。心当たりのある某先輩の方、もしこの記事を閲覧することがありましたらご検討ください。

画像の左端から差し掛け中央まで歩いて来ました。画像の中央にちょっとした小部屋があります。その右隣に鉄製の扉があります。まずは小部屋内部を見てみましょう。

-アトリエの紹介2に続く-

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