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2012-06-21

深谷直之石彫展 ―大地の循環・ホルン メサ クレーター―

 

 

深谷直之石彫展 ―大地の循環・ホルン メサ クレーター― / 東京都中央区銀座 ギャラリーせいほう 2011

“Naoyuki Fukaya Stone Sculpture Exhibition ―The Circulation of The Earth : Horn Mesa Crater―” Gallery SEIHO, Ginza, Tokyo 2011

 

 

世界最高峰の山、エベレスト山頂付近の地層から海洋生物の化石が発見されていることは広く知られています。それは世界一高い場所がかつては海の底だったことを意味します。隆起、堆積、褶曲(しゅうきょく)、そして浸食を繰り返し、地表は長い年月をかけてその姿を劇的に変えていきます。

自然界が作り出す造形や色彩はどれも興味深いものばかりです。 カメラマンが自然界の美しい一瞬に出会い、それをファインダーにおさめたいという衝動に駆られるのと同様に、私も自然界が作り出す造形の美しさを石に刻み込み残しておきたいという衝動に駆られます。その素朴で本能的な感情が私の創作の原動力です。

素材に命を吹き込むという感覚は、彫刻家にとって重要な気質だと思っています。私は動物や植物はもちろん風景の形状の作品を制作する場合も、「生命体を形作っている」という意識を忘れないようにしています。冷たく硬い石が、生きている作品として鑑賞者の意識に届いているかを、常に自問自答しています。

展示作品は茨城県桜川市の同じ採石場でとれた花崗岩(青糠目石)を使用しています。機械工具は使用せず、昔ながらの手作業の道具だけで石材を加工及び研磨をしています。地形の観察と作品形状の考察は、航空写真や衛星画像または地理学や地質学の資料など、現代文明の恩恵を受けて情報を得ながら制作をしています。

大地の循環の物語によって地上で生まれる7種類の特徴的な地形を同時に展示することによって、その作品を鑑賞する人々に、私たちの足元に広がる「生きている大地」を再認識してもらうのがこの展覧会の目的です。

深谷直之石彫展 大地の循環・ホルン メサ クレーター― 展覧会コメントより

 

 

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