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2015-06-21

元気をあなたに

 

私の母校の藝大彫刻科では、彫刻棟内の玄関ギャラリーで毎年テーマを設けた写真展が一週間ほど開催されていて、2009年に私も後輩に誘われてつい出品してしまったことがあります。その時のテーマは<遊び>でしたので、ピサの斜塔を手で支えている小さな写真を出品したところ、いやぁ~、うれしはずかし大賞をとってしまいました。大賞受賞者はその年の年末に、同じ玄関ギャラリーで一週間個展をしなければならなかったので、どうしようと思い悩んだ末、上画像のような作品を作ってしまいました。とはいえ心の奥底では結構気に入っている作品だったので、思い切って記事にします。

 

この作品の正体は大きなポスターです。ポスターとしては一番大きいB0サイズ(1030×1456cm)です。現在は家の床の間の壁に大切に飾られています。ポスターの画像は、2003年に私の妻とイタリアのピサへ旅行に行った際に写真撮影されたものを使用しています。斜塔を支えた姿を写真に収めようと思い、私がポーズをとり妻がカメラマンを務めました。「もうちょっと肘曲げて、もうちょっと前のめり! 膝曲げてっ! 笑顔が足りないっ!!」などの妻からの的確な指示を受けながらの撮影でした。もう随分前の写真です。硬くこわばった笑顔が撮影現場の緊張感を今に伝えています。

斜塔を支えた姿の記念撮影写真は世界中に数多く存在すると思いますが、その中でもこの一枚はかなりイイ線いっているだろうと、密かに自画自賛しています。写真を撮ったのは妻ですけど…。

合成などではありません、ちゃんと現場に行って撮影されています。ちなみにポスター制作及び印刷は、妻の父親が経営する<きど印刷所>に注文しました。こんな注文でも快く引き受けてくださって、本当にありがとうございました。

では、また次回!

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